ポケカが買えない全ての人へ―だからこそ面白い

  • 10月 15, 2018
  • 11月 28, 2018
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「ポケカがどこにも売ってないんですけど!!!」    

そうですよね。わかります。

2018年10月15日現在、ポケカのユーザーが急増した影響で、ポケカそのものが日本中の店頭から姿を消しています。

凄いことです。新弾のネット予約は数秒で売り切れ。ミスチルのライブチケットじゃないんです。カードゲームの、ポケモンの、パックなんです。

(ポケモンセンター オンラインのページ。ここ数か月、この状態が続いています)

ポケカに限らず、全ての商品においてこのようなことはままありますが、カードゲームにおいてこの事例は極めて稀でしょう。

みんな、普通なら「やってるカードゲーム」しか買いませんからね。デュエマ好きはデュエマ。遊戯王好きは遊戯王。

どうしてこうなったのか。一応、超ざっくりでご説明しますね。

 

こうなった理由(超ざっくり)    

背景として、今カードゲームはどれもパッとしないなぁ……という状況が続いていました。

「今アツいカードって何?」と聞かれても、「なんだろう?」という感じ。

 

そこで動いたのがポケモンでした。人気YouTuberのはじめしゃちょーさん、もこうさんなどに、ポケカの動画を出すように依頼したんです。

TVでもなく、雑誌でもない。YouTubeを使った。これがポケモン公式の賢い選択でした。

瞬く間に子供たちに人気の火が付きます。すると、面白いことに、カードゲームの火は「燃えうつる」んです。

TCG(トレーディング・カード・ゲーム)は、身近にやっている人がいないと成立しません。だから、「あなたがやってるから、僕もやる」、これが燃えうつる仕組みです。

こうして、他の色々なカードゲームをやっていた人や、ポケモン好きの人が、民族大移動を起こしたのです。

かくいう筆者もその一人。デュエルマスターズを13年遊んでいて、う~んなんか今は微妙だな……と感じていたところに、

友達の「ポケカ始めたんだ。やろうよ」の一言。これで始めない理由はありませんでした。

 

カード歴14年、気づく。「手に入らないから面白い」    

そしてポケカを始めてみたら、まあカードが売ってないのなんの。という訳なんですが、僕はそこではじめて気づいた。

「カードが手に入らないってこんなに面白かったっけ……」

そうなんです。子供の頃にカードゲームを遊んでいた方ならお分かりいただけるかと思うのですが、少ないお小遣いを握りしめて、カードを売ってるお店を探して、

すっかり小銭の臭いが染みついた小さい手を開いて、「1パックください」と言う。その対価として手に入る貴重なカードたちが、なんと愛おしく思えたことでしょう。

そしてその大切なカードと、同じように友達の大切なカードを交換しながら、少しずつみんなと一緒に強くなっていく。

時にはレアなカードを当てた友達が羨ましくてケンカしたり、公園でカード遊びをして砂まみれにしちゃったり。

(筆者が7歳のとき、お父さんに買ってもらったカードの1枚。今でも宝物です。)

 

なんかそういうキラキラしたものはもう戻ってこないんだろうな~と思っていたのですが、ポケカが、もう一度時間を巻き戻してくれたように思いました。

友達を助手席に乗せて近所のコンビニを巡って、「あ、2パックだけ見つけたー!!!」なんてはしゃいで、開けてみたら二人ともハズレだったり。

「あの店に今日の朝入荷されるらしいぞ!」なんて騒いで眠い目を擦って朝の街に集合したり。

「どうやってあのカードを手に入れよう?」と考えるのがこんなに楽しいとは。

大人になって、ほとんどのカードはお金で手に入ってしまうのは、便利な反面、この楽しみを引き換えにしているかもしれません。

他にも、

今持ってるカードでどうやって戦おう?

と考えて工夫してみる、なんてことも、お金で解決できるようになればしなくなります。

買えないから今持ってるもので頑張る、という工夫は、子供にとって大切な経験ですが、大人になってもそこから学ぶことはたくさんあると筆者は思っています。

そして、今持てる全力で友達と競い合う瞬間が、カードゲームで最も痺れる瞬間と言っても過言ではないはずです。

高額なカードは必要じゃないかもしれない    

大人になって、欲しいデッキがあればそれをササッと購入してハイ完成。これでは少し物足りないという人も多いはずです。

そこで刺激を求めて、「簡単に手に入らないカード」が欲しくなる、というのは、実は当然のことかもしれません。

そう、「高額カード」。これは大人にとっても中々手が出るものではなく、だからこそ、「苦労して手に入れる一枚」という経験を、もう一度与えてくれる存在でもあります。

(ポケカ屈指の高額カード「リーリエSR」。投稿時点では3万円前後が相場。高すぎる!でもカワイイ。)

これだけ高い買い物をして、それをデッキに入れたなら、愛着もひとしおでしょう。

しかし、画像の「リーリエ」をはじめとして、カードゲームの高額カードのほとんどは「バージョン違い」なのです。

カードゲームをやっている方ならわかるでしょうが、「まったく同じカードでも、イラストだけ豪華なバージョン」が、カードゲームにはよくあります。

このリーリエも本当は一枚50円程度のありふれたカード。しかし、イラストが豪華になるだけで、値段は3万円に跳ね上がるのです!!!(勿論、50円のと強さは同じ)。

つまり、カードゲームをプレイするという点では、本当は「必要ない」カードなんです。

 

だから買うな、ということではないですよ。この高額カードには、ちゃんとそれだけの価値があります。

デッキに入れて、大切な相棒にするもよし。イラストを見て元気を貰うもよし。他の人より、ちょっと一段上のプレイヤーになった気分に浸るもよし。

最後のなんかは、「ちょっとヤなやつ~」と感じるかもしれませんが、いいんです。それでも。だって本当はみんなそういう感覚を持ってますから。

苦労して手に入れたカードをちょっと自慢して、他の人にうんざりされるのも、たまにはいいと思います。

ゲームの遊び方に正解はない、というのが、筆者の考えです。

 

だいぶ回り道をしましたが、この小節で筆者が言いたかったのは、

高額カードを持っていないことは、決して他の人より劣ることではない

ということです。大丈夫。50円のリーリエもめっちゃ強いです。

 

おわりに:みんなもポケカをやってみませんか    

ポケカは今、ほぼすべてのユーザーが「欲しいカードがなかなか手に入らない」という状況です。

しかし、だからこそ、それがチャンスであるということは、ここまで読んで下さった方ならもうお分かりいただけたかと思います。

皆さんも、お友達を誘って一緒にポケカを始めて、「次はあのコンビニ行ってみよう!」なんて青春っぽいことをしてみてはいかがでしょうか。

後から思い出して、「あれは楽しかったな~」と思えるのは、案外そういう時間だったりします。

この記事が暗い雰囲気になるのを避けたかったので、わざと、今ポケカで問題になっている「転売屋」の話題は取り上げませんでしたが、

もはやそれさえも、「転売屋にだけは魂は売らない」と、悪の秘密結社と敵対する主人公(自分)みたいに思えて、楽しくなりませんか?(筆者だけかな笑)

是非、あなただけの楽しみ方で、素敵な思い出を作ってみて下さい。